インターネット広告に従事した7年間
総合広告代理店に入社したのが2003年。
はっきり言って、インターネット広告なんざ眼中になく、
「マーケティングやりたいです!」とかいいつつ入社。
東京出身、東京育ち、理系の大学院卒。
まあ、よっぽどのことがなければ、東京のマーケ関連でしょ、
ってかなり余裕をかましていました。
結果、配属は「関西支社、ネット広告の媒体部」
・・・?
???
そんな事件からはや7年が経とうとしています。
その間、ネット広告は大きく変容しました。
新しいものが出ては、消えていく。
7年というと、さすがに業界的には長く、
(ネット広告自体、世界で15年くらいの歴史。
日本では本格的にはもっと短いから・・・)
全体の変容とともに僕は社会人をやってきたわけです。
2003年、SEM元年。
そういえば、部会で「weblogってのがアメリカではやってるぞ」
という上長の意見を「ふ~ん」と聞いていたこともあった。
CGM、消費者行動の変化、モバイルの台頭、Google。
色んな人がいろんな予言をして、今そのときの未来になってる
ものと、まったくもって実現してないものと。
よく「今後はどうなりますか」というようなことを社内からも得意からも
聞かれることが増えています。
そのときは大概そのときの現状を緩やかに解説し、比較的近い未来予測
を伝えるようにしています。
だって、5年、10年、20年先のことは本当にわからないから。
7年前に、今の状況を予測してた人はいなかったから。
逆に言うと、決まった未来はないわけです。
7年なんて近未来が読めない状況って異様な気がします。
そして、状況はいたちごっこのように変容しますが、人はそんなスピード
では変わっていないと思います。
人の考え、気持ち、ニーズってそんなに早く動かないですよ。
少なくとも7年で僕はそんなに変わらなかった。
なんだかそのギャップに、違和感を感じる毎日です。
そして、いつしかその歪が形に出てきそうで怖いなぁ、
とたまに思ったりするわけです。